6月例会報告




6月例会は3日、江東区亀戸文化センターで古典時計協会・日本時計研究会協賛 第25回古典時計愛好家の集いとして開催され、50名以上の参加となりました。



















帯刀 大さんより 19セイコートゥールビヨン










ベースやムーブに19型セイコー懐中時計を使用して、トゥールビヨン機構を搭載させた際の工夫や苦労した点を、製作過程の写真や実物を紹介しながら説明していただきました。
ケージの柱の穴の開け方一つにも試行錯誤があり、とても興味深いお話でした。
先月、置き引きに逢い紛失してしまったそうです。
同じものを見かけた方がいらっしゃいましたら、事務局までお知らせ下さい。



毛利 友一さんより ホゾ入れ用工具









主に懐中時計のホゾ入れに用いられるもので、本体右側のローレットで確実に歯車を固定し、中心を出した後、左写真のキリによって穴を開けます。












小牧 昭一郎さん(ハワードミラー・日本サービスセンター所長、ヒコ・みづのジュエリーカレッジ講師)より
セイコー/コンクール時計



スイス・ニューシャテルで実施されていた、天文台クロノメーターコンクールに出品され、1967年にオメガに次いで2位となったムーブメントと同型のものです。
ムーブメントホルダー内部の「じゃがいも」形ですが、これは面積707平方ミリメートル以内というコンクールの規定があり、精度を上げる工夫として大きなテンプを採用したため、このような変形となったそうです。



東谷 宗郎さん(セイコー資料館研究員)より 4節リンクを応用した時計の紹介

セイコー資料館に収蔵されている資料の中に振り子がないのに動いている時計がありその謎について当会の会長とともに携わったときのお話をしていただきました。
その時計というのには、上部に男性と女性がワルツを踊っているような格好の人形が乗っかっていて、どうやらそれが見た目にはわからないものの、わずかに往復回転することにより調速をとっていることを突き止められたそうです。そのわずかな揺れを増幅するのに利用されているのが4節リンクで古の人の発送にはまだまだ驚かされることが多く残っていることを再認識させられる内容でした。


福田 修二さんより 顕微鏡用振れ見・改良型

主な改良点ですが、旧型が真鍮製フレームヤスリによる手加工だったものを、機械加工で作成。
上下ホゾを支える軸の材質をスチールにし、焼きいれ・研磨を施しています。(旧型は燐青銅を使用)
上下ホゾを支える支柱の芯の食い違いを小さくしました。
ヒゲぜんまいの視野を妨げるコイルスプリングを小型化し、広い視野を確保しています。











金川 恵治さんのエングレービング実演





山崎 伸さんより ポインターデイト式カレンダークロック





日本時計研究会・古典時計協会/合同研修旅行
6月17日(日)〜18日にかけて行われ、長野県伊那市の登内時計記念博物館、セイコーエプソン塩尻事業所の見学をしてきました。